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月別アーカイブ: 2025年7月

第6回長ネギ雑学講座

皆さんこんにちは!

 

宮城県石巻市でお米を中心に長ネギや大豆などの農産業を営んでいる

株式会社クリーンライス、更新担当の富山です。

 

 

【シリーズ⑥】ネギ農家の1年スケジュール!~四季と共に歩む暮らし~


今回は、ネギ農家がどんな1年を過ごしているのか、季節ごとの仕事と畑の様子をご紹介します。

長ネギは、実はとても手間のかかる野菜です。
収穫の裏には、計画的で繊細な年間スケジュールがあるんです。
では、春から順番に見ていきましょう!


■ 春:スタートの季節~土づくりと種まき~

 

3月頃、畑が春の陽気に包まれはじめると、いよいよ農作業が本格的に始まります。

最初の仕事は“土づくり”。
前年の残渣を取り除き、土を耕し、有機肥料や堆肥を入れて、フカフカの畑をつくります。
この作業が1年の収穫を大きく左右する“基礎工事”のようなものです。

続いて“種まき”と“苗の育成”。
ハウスやトンネルで育てる苗は、気温と湿度の管理が重要。
芽が出たばかりの小さな命に、毎日目を配りながら大切に育てていきます。


■ 夏:体力勝負の本番~定植と雑草との闘い~

 

6月〜7月、育った苗を畑に植え替える「定植」の季節がやってきます。
炎天下の中、何千本、何万本という苗を1本1本手作業で植えていく作業は、まさに体力勝負!

植えた後も、休む暇はありません。
ネギの周囲にはすぐ雑草が生い茂るため、「草取り」は欠かせない日課です。
また、成長を助けるための“追肥”や、病害虫の防除も必要です。

この時期は、ネギも農家も“ぐんぐん成長”する、そんな季節です。


■ 秋:実りを支える~土寄せと太らせ作業

 

9月〜10月は、ネギがグングン背を伸ばし、白い部分を太らせていく大事な時期。
この“白ネギの美しさ”を決めるのが、「土寄せ」です。

ネギの根元に繰り返し土を寄せることで、日光を遮り、白くて柔らかい部分を長く育てることができます。
同時に、成長に必要な栄養を補う“追肥”も並行して行います。

この時期は、土の状態、天候、気温、湿度を毎日確認しながら、ネギの“理想のかたち”を目指して育てていく、まさに“仕上げ”の期間です。


■ 冬:収穫、出荷、そして来年へ

 

11月から2月にかけて、いよいよ収穫本番!

寒さが厳しくなるほど、ネギは甘みを増し、風味も豊かになります。
収穫は毎日早朝から。気温が氷点下の日も、畑に出て作業を続けます。
抜いたネギはすぐに調整・箱詰めし、出荷の準備。この繁忙期にはスタッフ総出で対応します。

そして、年が明けるとすぐに“次の作付け”の準備が始まります。
圃場(ほじょう)の整備、土壌の再生、計画の立案――農家の1年に、終わりはありません。


いかがでしたか?

ネギ農家の1年は、自然と共にあり、毎日が真剣勝負です。
それでも、収穫の喜びや食卓での笑顔を思えば、大変さも吹き飛ぶほどのやりがいがあります。

次回は、【ネギの美味しさを引き出す保存方法&食べ方】についてご紹介予定です。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

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第5回長ネギ雑学講座

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【シリーズ⑤】収穫のときがやってきた!~ネギ農家にとって最高のご褒美~

 

日差しがやわらかくなり、畑に吹く風にもどこか“収穫の香り”を感じるようになると、私たち農家の胸が高鳴ります。そう、いよいよこの時期――「収穫の季節」がやってくるのです。

長ネギ農家にとって、収穫は“半年以上の努力が報われる瞬間”。畑で汗をかいた日々を思い出しながら、ひとつひとつ、丁寧にネギを抜いていきます。


■ 抜くときの手ごたえがたまらない!

 

ネギの収穫は基本、手作業です。
冬の冷たい風の中、しっかりと根を張ったネギに力を込めて、グッと引き抜く――すると、スポッと気持ちよく抜ける瞬間。
この「重み」と「感触」こそ、農家にとっての快感です。

それはまるで、収穫という宝物を大地から引き上げる感覚。
ずっしりと太く白いネギが土から現れたとき、「よし、いいネギができたな!」と、自然と笑顔がこぼれます。

1本1本のネギに、私たちの想いと手間が詰まっています。
種まきから始まり、苗の世話、定植、草取り、土寄せ、追肥、防除……あらゆる工程を経てやっとここまで育った大切な命。
それを引き抜くこの瞬間は、ネギ農家にとって、何度経験しても飽きない“やりがいの極み”なのです。


■ 根を切り、泥を落とし、丁寧な調整作業

 

収穫したネギは、そのままでは出荷できません。
次に待っているのが“調整作業”です。

まずは、根と余分な葉を切り落とします。
このとき、ネギの白い部分をなるべく美しく、長く残すように注意を払います。
次に、表面に付いた泥を落とし、1本1本の長さや太さを揃え、商品としての見た目を整えていきます。

この調整作業は、出荷先によっても微妙に異なり、スーパー向け、業務用、贈答用など、求められる“見た目”も変わってきます。

ここで気を抜いてしまうと、せっかく立派に育てたネギでも、手に取ってもらえなくなる可能性があるため、農家の腕の見せどころでもあります。


■ 忙しくも嬉しい“出荷”の瞬間

 

箱詰めされたネギが、次々と軽トラックや大型トラックに積み込まれていく光景――
農場が一番活気づく瞬間です。

石巻から全国へ旅立つネギたち。
東京、大阪、仙台、名古屋……どこかの家庭やレストランで、私たちのネギが“美味しい”と言われていると思うと、何とも言えない嬉しさがこみあげてきます。

「このネギが、鍋に入って笑顔を作ってるかもしれないな」
「この1本が、誰かの元気の源になってるといいな」
そんな想像をしながら、ネギの旅立ちを見送るのが、私たちの密かな楽しみでもあります。

出荷の忙しさに追われる毎日ですが、それ以上に「届ける喜び」がある。
それが、ネギ農家にとっての“収穫期の醍醐味”です。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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