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四季と共に歩む仕事 🍀🌸☀️🍂❄️

皆さんこんにちは!

 

宮城県石巻市でお米を中心に長ネギや大豆などの農産業を営んでいる

株式会社クリーンライス、更新担当の富山です。

 

 

四季と共に歩む仕事 🍀🌸☀️🍂❄️

 

 

 

米づくりは「自然と一緒に生きる仕事」です。


春夏秋冬のリズムに合わせ、それぞれの季節ごとに違う作業が待っています。

ここでは、一年を通した流れをわかりやすくご紹介します。


🌸 春 ― 命の始まり

 

春は「米づくりのスタートライン」。

  1. 田おこし・代かき:田んぼを耕し、水を張って土を平らにします。

  2. 苗づくり:種もみをまき、小さな苗を育てます。

  3. 田植え:田植え機で苗を植える瞬間は、農家にとって特別な時期です。

水を張った田んぼに映る空と苗の緑は、春の風物詩そのものです。🌱


☀️ 夏 ― 成長と管理

 

夏は稲が大きく育つ時期。

  • 水の量を調整して根を守る

  • 雑草や害虫の発生を防ぐ

  • 台風や猛暑に備える

農家にとっては毎日が観察と対応の連続です。強い日差しの中、汗を流しながら稲を見守る姿は「自然との真剣勝負」を象徴しています。🌞


🍂 秋 ― 黄金色の収穫

 

秋は待ちに待った収穫の時。

田んぼ一面が黄金色に輝き、稲穂が垂れる光景はまさに日本の原風景です。
稲刈りは大変な重労働ですが、「新米を届けたい」という思いが支えになります。

収穫したお米は乾燥・籾すりを経て、つややかな新米として消費者のもとへ。
「やっぱり新米は香りも味も違う」と喜ばれる瞬間が、農家にとって何よりのご褒美です。✨


❄️ 冬 ― 静けさと準備

 

冬は田んぼが休む季節。

  • 土づくりや肥料の準備

  • 農機具の整備

  • 来年の計画立案

農作業が少なくなるこの時期も、次の収穫に向けた準備は続いています。
また、地域によっては収穫を神に感謝する祭りや行事も行われ、農業が文化や信仰と深く結びついていることを実感します。❄️


✅ まとめ


米づくりは一年を通じた「四季との対話」です。


春に始まり、夏に育ち、秋に実り、冬に備える――このサイクルを毎年繰り返すことで、私たちの食卓にはおいしいお米が届けられます。

 

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

株式会社クリーンライスは宮城県石巻市でお米を中心に長ネギや大豆などの農産業を営んでおります。

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米農家の役割 🌾🍚

皆さんこんにちは!

 

宮城県石巻市でお米を中心に長ネギや大豆などの農産業を営んでいる

株式会社クリーンライス、更新担当の富山です。

 

 

米農家の役割 🌾🍚

 

 

 

米農家と聞くと、「田んぼで稲を育てている人」というイメージを持つ方が多いかもしれません。

けれど実際には、その役割は想像以上に広く、そして深いものがあります。

米農家は単なる生産者ではなく、日本の暮らしや文化、地域社会の基盤を守る存在でもあるのです。


🍚 日本の主食を支える存在

 

日本人にとって、お米は主食であり「命をつなぐ食べ物」です。パンや麺類も普及していますが、やはり「ごはんを中心とした食事」は今も変わらず家庭の中心にあります。


毎日安心して食卓に並ぶお米の背景には、米農家の努力と知恵、そして自然と向き合う姿勢があります。米農家がいなければ、私たちの食生活の安定は成り立ちません。


🌍 自然と地域を守る

 

田んぼは単なる食料生産の場ではありません。
雨水を一時的にためて洪水を防ぐ「貯水池」の役割を果たしたり、トンボやカエル、小鳥など多くの生き物を育む「生態系のゆりかご」にもなっています。
つまり、米農家が田んぼを守り続けることは、そのまま地域の自然環境を守ることにつながっているのです。

さらに田んぼの風景は、日本人の心の原風景でもあります。青々とした稲田や黄金色の稲穂が揺れる景色は、観光資源や地域の魅力としても大切にされています。


👨‍👩‍👧‍👦 安心・安全を届ける

 

食の安心は今の時代、とても重視されています。
農薬や肥料の使い方、田んぼの水質管理、栽培方法など、米農家は「安全でおいしいお米をどう作るか」を常に考え、工夫しています。無農薬や有機栽培に挑戦する農家も増え、消費者のニーズに応える取り組みが進んでいます。

特に小さな子どもや高齢の方が口にするものだからこそ、米農家は「自分の家族に食べさせたいと思えるお米を作る」という気持ちで日々努力を重ねています。


💡 新しい挑戦と未来

 

かつては農協や市場を通して出荷するのが一般的でしたが、今はインターネットや直売所で直接販売する農家も多くなっています。お客さんから「とてもおいしかった」「毎年この新米を楽しみにしています」という声をもらうことで、大きなやりがいを感じています。

さらに最近では、農業体験や田植えイベントを通じて、消費者に米づくりを体験してもらう活動も広がっています。これにより、農家と消費者の距離がぐっと近くなり、食への理解や感謝の気持ちも育まれています。


🌾 米農家は「食を育てる人」であると同時に、「文化を守る人」「地域を支える人」。その役割はとても尊く、日本の暮らしを根本から支えているのです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

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第8回長ネギ雑学講座

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【シリーズ⑧】ネギ農家としての誇りとこれから

 

 

今回は、私たちが日々感じている「ネギ農家としての誇り」と「これからの展望」についてお話しします。


命を育てる仕事への誇り

 

長ネギはとてもデリケートな作物です。


天候、病害虫、土壌の状態など、あらゆる要素に左右されやすく、育てるのは簡単ではありません。

それでも、時間をかけて丁寧に育てたネギが畑にすっと並んだ姿を見たとき、自然と「ありがとう」という気持ちが湧きます。

さらに、そのネギを食べてくださったお客様から
「甘くて美味しい!」「また買いたい」
という声をいただける瞬間、私たちにとって何よりの喜びとなります。


地域に根ざした農業の喜び

 

石巻という土地で農業を続けていると、地域とのつながりの大切さを実感します。

地元の直売所やイベントで「ネギ買いに来たよ!」と声をかけていただけるたびに、この土地で農業をしていて本当に良かったと思います。

また、学校給食や飲食店を通じて、子どもたちや家庭に直接届くこともあります。
「地域の暮らしに役立っている」と実感できることは、大きな励みです。


これからの挑戦と夢

 

私たちは、農業の新しい可能性にも挑戦しています。

SNSで畑の様子を発信すると、「農家のリアルが見られて面白い!」と若い世代から反応をいただけることが増えました。


さらに、ネット販売を通じて遠方のお客様に「石巻のネギ」をお届けできるようにもなりました。

今後は、農業体験イベントやオンライン交流などにも取り組み、もっと多くの方に農業を身近に感じてもらいたいと考えています。


結びに

 

私たちにとって農業は「仕事」であり「生き方」そのものです。

一本のネギに込めた努力と愛情を、食べてくださる皆さまにしっかりと届けられるよう、これからも挑戦を続けていきます。

石巻の大地で育ったネギを、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

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第7回長ネギ雑学講座

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【シリーズ⑦】美味しい長ネギの見分け方&保存法

 

 

今回は、毎日の買い物や料理に役立つ「美味しい長ネギの見分け方」と「長持ちさせる保存方法」を、農家目線でお伝えします。


美味しいネギを見分けるポイント

 

スーパーや直売所で並ぶネギを前に、どれを買おうか迷ったことはありませんか?
そんなときは、次の3つのポイントをチェックしてみてください。

1. 白い部分が太くてまっすぐ


土の中でしっかり育ったネギは、白い部分が太くて締まりがあります。
真っ直ぐ伸びているものは栄養が均等に行き届いていて、火を通すと甘みが強く、とろける食感になります。

2. 葉先がピンとしている


青い部分は鮮度を見分けるサイン。
しなびていたり色がくすんでいるものは鮮度が落ちています。
逆にピンと張って濃い緑色のものは香りもよく、薬味や炒め物にぴったりです。

3. 切り口がみずみずしい


収穫したてのネギは、断面がみずみずしく潤っています。
乾燥していたり茶色くなっているものは、鮮度が落ちている証拠です。

この3点を確認すれば、まず間違いなく美味しいネギを選べます。


保存の工夫で長持ちさせよう

 

せっかく良いネギを選んでも、保存方法を誤るとすぐに鮮度が落ちてしまいます。
ここでは、農家直伝の保存方法をご紹介します。

冷蔵保存の場合


新聞紙やキッチンペーパーで包み、立てて保存するのがベスト。
ネギは縦に育つ野菜なので、立てて保存した方が長持ちします。
野菜室に牛乳パックを切って立てるスタンドを作るのもおすすめです。

冷凍保存の場合


余ったネギは小口切りにして保存袋へ入れ、そのまま冷凍庫へ。
凍ったままスープや炒飯に入れられて便利です。
白い部分と青い部分を分けて保存すると、料理の用途に合わせて使いやすくなります。

部位ごとの使い分け

  • 白い部分 → 鍋や煮物に

  • 葉の部分 → 薬味や炒め物に

  • 青い部分 → スープや煮込み料理に

部位ごとに特徴を活かして使えば、一束を余すことなく美味しく楽しめます。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

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第6回長ネギ雑学講座

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【シリーズ⑥】ネギ農家の1年スケジュール!~四季と共に歩む暮らし~


今回は、ネギ農家がどんな1年を過ごしているのか、季節ごとの仕事と畑の様子をご紹介します。

長ネギは、実はとても手間のかかる野菜です。
収穫の裏には、計画的で繊細な年間スケジュールがあるんです。
では、春から順番に見ていきましょう!


■ 春:スタートの季節~土づくりと種まき~

 

3月頃、畑が春の陽気に包まれはじめると、いよいよ農作業が本格的に始まります。

最初の仕事は“土づくり”。
前年の残渣を取り除き、土を耕し、有機肥料や堆肥を入れて、フカフカの畑をつくります。
この作業が1年の収穫を大きく左右する“基礎工事”のようなものです。

続いて“種まき”と“苗の育成”。
ハウスやトンネルで育てる苗は、気温と湿度の管理が重要。
芽が出たばかりの小さな命に、毎日目を配りながら大切に育てていきます。


■ 夏:体力勝負の本番~定植と雑草との闘い~

 

6月〜7月、育った苗を畑に植え替える「定植」の季節がやってきます。
炎天下の中、何千本、何万本という苗を1本1本手作業で植えていく作業は、まさに体力勝負!

植えた後も、休む暇はありません。
ネギの周囲にはすぐ雑草が生い茂るため、「草取り」は欠かせない日課です。
また、成長を助けるための“追肥”や、病害虫の防除も必要です。

この時期は、ネギも農家も“ぐんぐん成長”する、そんな季節です。


■ 秋:実りを支える~土寄せと太らせ作業

 

9月〜10月は、ネギがグングン背を伸ばし、白い部分を太らせていく大事な時期。
この“白ネギの美しさ”を決めるのが、「土寄せ」です。

ネギの根元に繰り返し土を寄せることで、日光を遮り、白くて柔らかい部分を長く育てることができます。
同時に、成長に必要な栄養を補う“追肥”も並行して行います。

この時期は、土の状態、天候、気温、湿度を毎日確認しながら、ネギの“理想のかたち”を目指して育てていく、まさに“仕上げ”の期間です。


■ 冬:収穫、出荷、そして来年へ

 

11月から2月にかけて、いよいよ収穫本番!

寒さが厳しくなるほど、ネギは甘みを増し、風味も豊かになります。
収穫は毎日早朝から。気温が氷点下の日も、畑に出て作業を続けます。
抜いたネギはすぐに調整・箱詰めし、出荷の準備。この繁忙期にはスタッフ総出で対応します。

そして、年が明けるとすぐに“次の作付け”の準備が始まります。
圃場(ほじょう)の整備、土壌の再生、計画の立案――農家の1年に、終わりはありません。


いかがでしたか?

ネギ農家の1年は、自然と共にあり、毎日が真剣勝負です。
それでも、収穫の喜びや食卓での笑顔を思えば、大変さも吹き飛ぶほどのやりがいがあります。

次回は、【ネギの美味しさを引き出す保存方法&食べ方】についてご紹介予定です。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

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第5回長ネギ雑学講座

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【シリーズ⑤】収穫のときがやってきた!~ネギ農家にとって最高のご褒美~

 

日差しがやわらかくなり、畑に吹く風にもどこか“収穫の香り”を感じるようになると、私たち農家の胸が高鳴ります。そう、いよいよこの時期――「収穫の季節」がやってくるのです。

長ネギ農家にとって、収穫は“半年以上の努力が報われる瞬間”。畑で汗をかいた日々を思い出しながら、ひとつひとつ、丁寧にネギを抜いていきます。


■ 抜くときの手ごたえがたまらない!

 

ネギの収穫は基本、手作業です。
冬の冷たい風の中、しっかりと根を張ったネギに力を込めて、グッと引き抜く――すると、スポッと気持ちよく抜ける瞬間。
この「重み」と「感触」こそ、農家にとっての快感です。

それはまるで、収穫という宝物を大地から引き上げる感覚。
ずっしりと太く白いネギが土から現れたとき、「よし、いいネギができたな!」と、自然と笑顔がこぼれます。

1本1本のネギに、私たちの想いと手間が詰まっています。
種まきから始まり、苗の世話、定植、草取り、土寄せ、追肥、防除……あらゆる工程を経てやっとここまで育った大切な命。
それを引き抜くこの瞬間は、ネギ農家にとって、何度経験しても飽きない“やりがいの極み”なのです。


■ 根を切り、泥を落とし、丁寧な調整作業

 

収穫したネギは、そのままでは出荷できません。
次に待っているのが“調整作業”です。

まずは、根と余分な葉を切り落とします。
このとき、ネギの白い部分をなるべく美しく、長く残すように注意を払います。
次に、表面に付いた泥を落とし、1本1本の長さや太さを揃え、商品としての見た目を整えていきます。

この調整作業は、出荷先によっても微妙に異なり、スーパー向け、業務用、贈答用など、求められる“見た目”も変わってきます。

ここで気を抜いてしまうと、せっかく立派に育てたネギでも、手に取ってもらえなくなる可能性があるため、農家の腕の見せどころでもあります。


■ 忙しくも嬉しい“出荷”の瞬間

 

箱詰めされたネギが、次々と軽トラックや大型トラックに積み込まれていく光景――
農場が一番活気づく瞬間です。

石巻から全国へ旅立つネギたち。
東京、大阪、仙台、名古屋……どこかの家庭やレストランで、私たちのネギが“美味しい”と言われていると思うと、何とも言えない嬉しさがこみあげてきます。

「このネギが、鍋に入って笑顔を作ってるかもしれないな」
「この1本が、誰かの元気の源になってるといいな」
そんな想像をしながら、ネギの旅立ちを見送るのが、私たちの密かな楽しみでもあります。

出荷の忙しさに追われる毎日ですが、それ以上に「届ける喜び」がある。
それが、ネギ農家にとっての“収穫期の醍醐味”です。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第4回長ネギ雑学講座

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【シリーズ④】中耕・土寄せ・追肥!ネギの成長を支える日々

今回は、ネギ栽培の中盤の要ともいえる「中耕」「土寄せ」「追肥」について、実際の現場の声を交えてご紹介します。

ネギは放っておけば育つ野菜ではありません。

成長に合わせて手を加え続けることで、あの白くて甘いネギができるのです。


■ ネギといえば“白さ”。その裏にある農家の努力

 

白ネギと呼ばれるだけあって、やはり消費者が手に取るのは「白くて長い軟白部(なんぱくぶ)」のネギです。この白い部分を作り出す技術が、**“土寄せ”**です。

土寄せとは、文字通りネギの根元に土を寄せて、茎に日光が当たらないようにする作業です。光を遮ることで茎が緑化せず、柔らかく白く成長します。

しかしこの作業、タイミングや厚さを誤ると、逆に成長が止まったり、病気の原因になったりもします。土寄せのたびに根に少なからずストレスがかかるため、ネギの状態をよく見ながら、“今がその時”を見極める感覚が重要です。

1回の土寄せでは白さは出ません。3〜4回ほど、段階的に土を積み上げていくことで、あの「白くて立派なネギ」が完成します。


■ 中耕は根に“空気”を届ける命綱

 

中耕(ちゅうこう)とは、ネギの列の間を軽く耕すことで、地表の通気性・排水性を改善する作業です。

ネギは過湿に弱いため、土が固く締まりすぎると根が酸欠を起こし、生育が鈍ります。中耕によって土をふっくらとほぐすことで、根が呼吸できるようになり、根張りが良くなってネギの太さや長さにも差が出てきます。

さらに、雑草対策としても効果的。中耕することで雑草の芽を潰し、除草剤に頼らずに畑の清潔さを保つことができます。環境にも優しい取り組みとして、中耕は重要な役割を果たしています。


■ 追肥は“育ち盛り”への栄養補給

 

中耕や土寄せと並行して欠かせないのが追肥(ついひ)。ネギの成長に応じて、適切なタイミングで、適量の栄養を追加投入することで、太く立派なネギに育てていきます。

成長ステージに応じて必要な養分は異なります。初期は根を育てるためにリン酸中心、中期は葉を茂らせるために窒素を多めに、後期には甘味や香りを高めるためにカリウムを補うなど、“ネギの成長曲線”に合わせた施肥設計を行っています。

一方で、肥料の与えすぎは「肥焼け」や軟弱徒長を招き、病気のリスクを高めてしまうため注意が必要。気温・降雨・日照・葉色・根の張り方など、五感を使ってネギと会話するように肥料の量を判断しています。


■ 日々の観察こそがプロの証

 

ネギは“育て方が出る”野菜です。同じ品種を、同じ時期に植えても、管理次第で見た目も味もまるで別物になります。

中耕の深さや回数、土寄せのタイミング、追肥の設計――
毎日の畑の様子を観察し、ほんの少しの変化にも気づけることが、プロ農家としての誇りであり、結果的にお客様に喜んでもらえるネギを届けることにつながるのです。

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第3回長ネギ雑学講座

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【シリーズ③】いよいよ畑へ!定植作業の現場から

 

今回のテーマは、ネギ栽培の大きな節目――**「定植(ていしょく)」**についてです。

育苗ハウスで大切に育てた苗を、ついに畑におろすこの工程。ひとつひとつの動きに意味があり、丁寧さと経験が問われる作業です。

ネギ作りの核心に、ぜひ触れてみてください。


■ “土づくり”は、ネギの未来を決める基礎工事

 

まず何よりも大切なのが畑の準備。ネギは土と深く関わる野菜ですから、定植の前段階として「耕す・整える・肥やす」という地道な作業を徹底します。

石巻はもともと水田地帯が多く、ネギ栽培には水はけの調整がカギになります。そのため、畝(うね)はしっかり高く、幅も深く設計し、水が溜まらないように整地していきます。

さらに土壌分析を行い、必要に応じて苦土石灰や有機肥料をすき込んで、pHバランスやミネラルの含有量を調整。根がまっすぐ深く伸びるように、**硬盤層の破砕(こうばんそうのはさい)**という特殊な耕うんも取り入れるなど、根の居心地の良さをとことん追求します。

この“見えない努力”こそが、数か月後の品質にしっかりと反映されるのです。


■ 苗を植える。一本一本、手で、心で。

 

苗が育ったら、いよいよ定植作業の開始です。この作業は、まさに職人の腕の見せどころ

ネギ苗は、単に「植えればいい」というものではありません。
「どの深さで、どの角度で、どの間隔で植えるか」
――そのひとつひとつに、ネギの成長がかかっています。

私たちの農園では、少し斜めに、やや深く植えることを心がけています。これは、根を安定させながら、真っ直ぐ上に伸ばすための工夫。また、一定間隔で植えないと、日当たりや養分の奪い合いが起き、細く曲がったネギになってしまいます。

この作業はすべて手作業で行われ、1本ずつ、根を土に差し込みながら、まるで我が子を送り出すようにそっと土で包んでいきます。中腰での作業が何時間も続くため体力勝負ではありますが、ネギの“スタート”を支える大切な工程であることを、私たちは何よりも意識しています。


■ “根付く”までが勝負!自然と向き合う初期管理

 

定植後のネギは、まだ自力で水を吸うことができません。根が張るまでの最初の10日間〜2週間が、ネギにとっても、農家にとっても“勝負の時間”です。

この間、農園では朝晩の気温・湿度・風速を細かく観測しながら、水やりの頻度や量を調整します。特に風が強い日は、苗が倒れたり、土が乾いてしまうため注意が必要です。必要に応じて風よけのネットを張ったり、土の乾燥を防ぐために敷き藁(しきわら)やマルチを敷いたりすることもあります。

また、夜間の気温が急に下がる春先などは、低温ストレスによって苗が傷むこともあるため、霜よけの簡易トンネルを設置することも。これらはすべて、苗が無事に根付くようにという“親心”からの対応です。

ネギがしっかり活着し、葉の色が濃くなってくると、ようやく私たちも一安心。そうして、いよいよ本格的な“畑育ちのネギ”が始まるのです。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第2回長ネギ雑学講座

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【シリーズ②】種まきから始まる、長ネギ栽培の物語

今回の第2回では、ネギづくりの最初の一歩、**「種まき」から「苗づくり」**の過程をお話しします。

長ネギが出荷されるまでには、およそ半年から8ヶ月の時間がかかります。そのはじまりが「小さな種」なんです。


■ 土を育てることは、命を育てること

 

野菜づくりの基本は、なんといっても土です。

ネギのように根が深く伸びる作物では、地中深くまでふかふかで栄養のある土が理想です。

私たちは、堆肥や有機質肥料をブレンドしながら、土を2ヶ月近くかけてじっくりと作り上げます。
土づくりを怠れば、その年のネギの出来が大きく左右されると言っても過言ではありません。

一見地味に見える作業ですが、「この土に今年の命を託す」と思えば、手の力も自然とこもるのです。


■ 種まきは“希望のはじまり”

 

長ネギの種は黒くてとても小さく、ひと粒が1〜2mmほど。
それをトレーに1粒ずつていねいに播いていく作業は、根気のいる時間です。

温度や湿度を管理したビニールハウスの中で、種たちは数日間じっと土の中に潜み、芽を出すタイミングをうかがいます。

発芽が始まると、薄緑色の糸のような芽がピンと立ち上がってくるのですが、その姿は本当に美しく、何度見ても心が動かされます。


■ 苗づくりは“勝負どころ”!

 

ネギ栽培において、「良い苗を作れるかどうか」が、成功の半分を決めると言われます。

育苗中は、

  • 日差しの強さを見ながら遮光の調整

  • 水やりの頻度を細かく変更

  • 風通しを考慮したトレーの配置替え

  • 病気予防のための換気と間引き

など、まるで保育園のような細やかなお世話が必要です。

この段階でひ弱な苗になってしまうと、畑に出した後に育たなかったり、病気にかかりやすくなったりします。

スタッフ同士で情報を共有し、天候を見ながらタイムリーに対応。まさに「経験と感覚」が試される工程です。


■ 苗が育つたびに実感する“農業の魅力”

 

育苗中のネギたちは、1日ごとに少しずつ、でも確実に成長していきます。

朝、ハウスに入って昨日より少し大きくなった苗を見ると、「よし、今日も頑張ろう」という気持ちになります。

どんなに忙しくても、自然の中で命の力を感じられる――これこそが、農業を続ける一番の原動力かもしれません。


次回【シリーズ③】では、育った苗を畑に植え替える「定植作業」の様子を詳しくご紹介します。
長ネギが本格的に“地に根を張る”瞬間。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

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第1回長ネギ雑学講座

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【シリーズ①】はじめまして!石巻の長ネギ農家です!

 

実は弊社ではお米以外にも長ネギも作っていますので

今回からは長ネギについて書いていきます。

このブログでは、私たちが育てている「長ネギ」について、お話ししていきます。

「長ネギってどうやって育てるの?」
「石巻のネギって美味しいって聞いたけど、どうして?」
「農家ってどんな1年を過ごしているの?」

そんな疑問や興味に、私たちの畑からの視点でお応えしていけたらと思っています。
農業って、思った以上に奥が深くて面白い世界なんです。


■ 石巻の気候と土が育てる「甘いネギ」

 

石巻市は、宮城県の東部に位置する海沿いのまち。豊かな自然と港町ならではの気候が魅力です。

そんな石巻は、実は長ネギづくりにぴったりな環境でもあります。

  • 海から吹く風にはミネラルがたっぷり含まれていて、作物に良い影響を与えてくれます。

  • 朝晩の寒暖差がしっかりあることで、野菜に甘みがのります。

  • 土壌は水はけが良く、ネギのような根の深い野菜に最適です。

つまり、**石巻の土地そのものが「美味しいネギを育てる条件を自然に持っている」**のです。

私たちは、この土地のポテンシャルを活かして、まっすぐで甘くて、香りの良いネギを目指して栽培に取り組んでいます。


■ 組織で取り組む“現代型ネギづくり”

 

私たちの農園は、いわゆる「家族経営」ではありません。
複数のスタッフでチームを組み、専門的な技術と役割分担を生かして、効率的かつ高品質なネギづくりに励んでいます。

たとえば――

  • 畑の土づくりや作付計画を立てる農場長

  • 育苗に特化したスタッフ

  • 雨の日も収穫に対応できる出荷・加工担当

  • 地域の直売所や飲食店との調整を行う営業担当

それぞれがプロとして責任と誇りを持ち、同じ目標「おいしいネギを届ける」ために協力しています。

「農業=一人でやるもの」というイメージを持っていた方には、少し意外かもしれませんが、現代の農業はチームプレーが主流になりつつあります。


■ 食べた人が笑顔になるネギを

 

私たちが育てているネギは、白くて甘みがあり、火を通すととろけるような食感が特徴です。

  • 鍋に入れれば、じゅわっと汁を吸ってとろける甘さ。

  • 焼きネギにすれば、外は香ばしく、中はねっとり濃厚な味わい。

  • 味噌汁やうどんにひと振りすれば、香りが立ってホッとする一品に。

「自分たちが毎日食べたくなるネギ」を合言葉に、手間を惜しまず育てています。

次回もお楽しみに!

 

 

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