皆さんこんにちは!
宮城県石巻市でお米を中心に長ネギや大豆などの農産業を営んでいる
株式会社クリーンライス、更新担当の富山です。
~苗を植える前の大切な準備~
育てた苗を田んぼに植えるためには、まず「水」を張らなければなりません。
この工程は、見た目以上に繊細で、稲づくりの要ともいえる大切な作業です。
田んぼに水を張るのは、ただ苗を植えるためだけではありません。
主な目的は、
雑草の発生を防ぐ
土の温度を保ち、苗の成長を助ける
水の重みで土を安定させる
という大切な役割があります。
つまり、田んぼに水を張ることは「稲が育つための環境を整える」ことなんです。
田んぼ全体に水を入れたら、次は「ならし」の作業。
水の深さが均一でないと、苗が浮いたり沈んだりしてしまい、
成長にムラが出てしまいます。
そこで、レーザーや水準器を使って平らに調整したり、
昔ながらの木製の“レーキ”を使って、細かく均していく農家さんもいます。
このひと手間こそが、美しい田植え風景をつくる秘密なのです。
「水は多すぎても少なすぎてもダメ」。
苗がしっかり根を張るためには、**ほどよい水深(約3cm〜5cm)**が理想です。
最初のうちは浅く、
根が張ってきたら少しずつ深くしていく。
そうやって稲の成長段階に合わせて水の量を調整していくのが、
長年の経験と勘の見せどころです🌾
田んぼには「入り口」と「出口」があり、
新しい水を入れ、古い水を抜く仕組みが作られています。
こうすることで、常に新鮮な水と空気が循環し、稲が元気に育つのです。
太陽の光が水面に反射し、キラキラと輝く風景は、
まさに日本の原風景そのもの✨
💧田んぼに水を張るのは、苗を迎えるための準備。
🌾均一な深さと温度管理が、美しい稲に育てるカギ。
☀️水と太陽、そして人の手がつくる「命のステージ」。
田んぼに広がる水面は、これから育っていく稲たちの新しい世界。
静かな水のゆらぎの中には、農家さんの祈りと希望が込められています。
次回もお楽しみに!
株式会社クリーンライスは宮城県石巻市でお米を中心に長ネギや大豆などの農産業を営んでおります。
お気軽にお問い合わせください。
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皆さんこんにちは!
宮城県石巻市でお米を中心に長ネギや大豆などの農産業を営んでいる
株式会社クリーンライス、更新担当の富山です。
~選んだ種もみを苗箱にまき、ビニールハウスで大切に育てる~
お米作りの始まりは「種もみ」から。
そして、その種を“苗”へと育てる大事な工程が「育苗(いくびょう)」です。
この時期の手間ひまが、秋の収穫を大きく左右すると言われています。
まずは、しっかり選別した健康な種もみを用意します。
水に浮く軽い種や、病気がついたものは取り除きます。
選ばれた種もみは、消毒・浸水・催芽(さいが)といった工程を経て、
芽が少し顔を出すくらいに準備されます。
ここまでのひと手間で、苗の生育スピードや病気への強さがまったく違ってくるんです。
「お米づくりは、苗づくりで決まる」と言われるほど、この段階が大切なんですね。
次に、苗箱に土を敷き、種もみを均一にまきます。
一粒一粒が新しい命のスタート。
ムラなくまくために、手作業で丁寧に均す農家さんも多く、
まるで絵を描くように慎重に進めます。
上から薄く土をかけたら、いよいよビニールハウスへ。
ここからが本格的な育苗の始まりです。
ビニールハウスの中は、まるで苗たちの“保育園”。
温度や湿度、水分をしっかり管理しながら、
日差しをたっぷり浴びて健やかに育つように見守ります🌞
朝夕の温度差が大きい時期には、
ハウスを開けて風を通したり、夜は保温シートで守ったり…。
苗たちが病気にならないように、毎日細かなチェックが欠かせません。
10日ほど経つと、薄い緑の芽がハウスいっぱいに広がります。
その光景はまさに「生命のじゅうたん」。
成長が順調だと、農家さんの顔にも自然と笑顔がこぼれます。
そして、田植えが近づくと、苗を外に出して「慣らし」を行います。
外の風や温度に少しずつ慣れさせることで、
田んぼに移したときに丈夫に育つのです。
🌱育苗は、稲づくりの心臓部。
🌤環境を整え、愛情をかけることで強い苗に育つ。
💧この時期の努力が、秋の黄金の稲穂へとつながる。
お米づくりは自然との対話。
苗たちの声に耳を傾けながら、農家さんの手で今日も命が育まれています🍃
次回もお楽しみに!
株式会社クリーンライスは宮城県石巻市でお米を中心に長ネギや大豆などの農産業を営んでおります。
お気軽にお問い合わせください。
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